米国住宅市場は米金融当局による積極的な利上げの影響を大きく受けている。ここ最近では米政策金利が長期的に高止まりするとの見方から債券利回りが上昇。ローン金利の上昇と住宅価格の高騰によって今は住宅所有が特に困難になっている。
米住宅ローン金利は2000年11月以来となる7.5%超に上昇した一方で、購入申請は数十年ぶりの低水準となった。既に住宅を取得している世帯はリーマンショックの経験から固定金利で借りている人が多く、支払いが難しくなる人は少ないが、新規に買おうという世帯は大変です。
全米抵当貸付銀行協会(MBA)が4日発表したデータによると、9月29日終了週に30年物固定住宅ローン金利は上昇し、7.53%となった。住宅購入申請の指数は5.7%低下し136.6と、1995年以来の低水準に下げた。また借り換えを含めた全体の住宅ローン申請指数は6%下げて96年以降で最低となった。