中東のイスラエルとパレスチナ自治区のガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘で、イスラエルのテレビ局は、ハマスの攻撃による死者が900人に上り、少なくとも2600人が負傷したと伝えた。ガザの保健省は7日以降、イスラエルの空爆で少なくとも687人のパレスチナ人が死亡し、3726人が負傷したと発表した。
こうした中、イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘に向け、過去最高となる30万人の予備役を招集したと明らかにした。地上攻撃を計画している可能性がある。
イスラエルのテルアビブ空港では、ハマスによる攻撃のおそれがあるとして、アメリカン航空やエールフランスなど、欧米、中国のいくつかの大手航空会社が9日の欠航を決めた。
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状況が悪化する中、アメリカのオースティン国防長官は8日、声明を出し、最新鋭の原子力空母「ジェラルド・フォード」を中核とする空母打撃群を派遣すると発表した。