エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地エンゼルスタジアムで行われたドジャースとのオープン戦に「1番・指名打者」で先発出場した。2打席凡退で迎えた5回の第3打席で3試合ぶりの特大3号ソロを放ち、この日は3打数1安打1本塁打。エンゼルスは5-1でドジャースに快勝した。大谷の豪快弾は5回1死で生まれた。昨季16勝で今季の開幕投手を務める右腕ビューラーからアーチをかけた。3月29日(同30日)のロッキーズ戦以来3試合ぶりの一発。打球速度110.9マイル(約178.5キロ)、飛距離412フィート(約125.6メートル)だった。 キャンプ地からエンゼルスタジアムに戻ってのオープン戦。初回先頭での第1打席は空振り三振、2回2死一塁では一ゴロだったが、3打席目で結果を出した。7回の打席で代打を送られて途中交代となり、この日は3打数1安打1本塁打1打点。オープン戦打率は.304となった。今年から、 投手で先発し、降板後もDHで打席に立てる「大谷翔平ルール」が今季から導入される。打撃力の高い大谷の打席増は他球団にとっては脅威となるが、ド軍のロバーツ監督は「素晴らしいこと。彼はユニークな選手で、ファンは彼がプレーするところを見たいと思う」と語った。実際にこの日、青のユニホームを着たドジャースファンの中には、大谷の本塁打に立ち上がって拍手を送る姿もあった。 1日(同2日)のレッズ戦では初回の中越え三塁打で4試合連続安打をマーク。3打数1安打だった。試合前まで打率.300、出塁率.462をマーク。この日、マドン監督は「気に入っている」と大谷を1番打者として固定する考えを示した。開幕へ順調な仕上がりを見せている。
昨季の大谷はメジャー日本選手の最多記録を更新するア・リーグ3位の46本塁打をマーク。先発投手でも9勝を挙げる二刀流で、満票のリーグMVPに選出された。それでも、この日の試合を中継した米放送局KCOPのグビザ解説者は、大谷の本塁打が昨季より増えると予想。その理由として「何しろ、今はあの男が翔平の後ろを打ちますからね」と、自信たっぷりに語った。 「あの男」とは“現役最強打者”マイクトラウド外野手(30)だ。この日も大谷の直後の2番打者として1回はセンターへ、3回は左翼へ、ともに外野手がフェンスに背中をつけてキャッチする大飛球。中継した地元アM局KLAAのラングストン解説者も「試合前の打撃練習で、トラウトは何本も飛距離450フィート(137メートル)級の打球を放っていた。すごかったし、見ていて楽しかった」と語り、調整の順調さをうかがわせた。 球団史上最多のリーグMVP3度を誇るトラウトは、昨季は5月に右ふくらはぎの筋断裂で離脱し、出場36試合で打率・333、8本塁打、18打点にとどまった。
②米メディアがエンゼルスの大谷翔平選手(27)に関する“とんちんかん発言”で炎上している。米放送局MLBネットワークのアランナ・リゾ記者は5日、同局の番組で「大谷翔平は投手だからナンバーワンになれないと思う」と発言。相方のルッソ・ホストは、信じられないといった表情でポカーンと大口を開け、約3秒間の無言の後、慌てたように「まあ、それも一つの要素かな」とお茶を濁した。米放送局MLBネットワークは「大リーグのトップ100選手」と題した特集で大谷を1位に、同僚トラウトを2位に挙げていたが、同記者のコメントは、このランキングに関するものだった。
この発言を受け、米ニュースサイトのデッドスピンは「野球界で著名な2人が、投手は球界のナンバーワンになれないという意見に同意するなんて、いったいどういうことなのか」と報じた。