秘密曼荼羅十住心論
・・善生経に謂う『八戒を受けるものは五逆罪を除いて余の一切の悪皆消滅す。
・・帝釈偈をといていわく、六斎と神足月とに八戒(注)を奉持すればこの人、福を獲ることすなわち我と等しとなす(八戒を受けるものは、殺父・殺母・殺阿羅漢・出仏身血・破和合僧の五逆罪をのぞいて一切の悪が消滅する。・・帝釈天は『毎月の六斎日と正月・五月・九月に八戒を保てばこの人は福徳を受けること帝釈天と等しい』 . . . 本文を読む
修験宗旨書・・・24
鈴懸事第四通(鈴懸は、真俗不二の衣で、本来俗衣であるが真理と世俗の世界が一つであることを顕す為に入峰修行の法衣として着る)
夫れ鈴懸とは金胎両部の直質、入峰修行の法衣なり。凡そ當道の所談とは真俗不二當位即妙の内証なり。真俗二諦猶車輪の如し、一輪を欠けば即ち衆生を度す能わず。故に俗形を易えずして法衣を改めず、直に色心実相本有不改の法体を示す。秘記にいわく、鈴懸の鈴とはすなわち真 . . . 本文を読む