秘密曼荼羅十住心論
(十善戒について)
・不殺生とは「正法念誦経」にいわく「殺生を離れ世間の一切衆生を摂取して無畏を施与すれば諸根端正にして長命の業を得る。羅刹諸天常に従ひて擁護しないし命終して天世間(天界)に生ず」と。
・不偸盗とは(正法念誦)「経」にいわく「偸盗せざる者は大貪(おおきなむさぼり)の網を出ず。王と王と等しきとの一切みな信ず(王とそれに準ずるものまで信用するようになる)。所 . . . 本文を読む
修験宗旨書・・・25
法螺口決第五通(法螺は金剛界曼荼羅の種子ばん字の智体をあらわすとされ、これを聞くものは阿字本不生の門に入り、悟りを開くとされる)
夫れ修験所持の法螺とは金界果分の法門、声聞実相の内証なり。しかれば則ち教外無相にして法義を唱え仏祖不伝にして妙理を備う。故に三世の諸仏番番に出世し説法大会の砌大法螺を吹き三界の天衆を驚かし衆生煩悩の眠りを醒まし中道法性の覚位に帰せしめたまう。或る記 . . . 本文を読む