不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言句義釈 (明恵上人)ひそかに釈家の意を案ずるに、如来の密語に二の意趣あり。可釈の義と、不可釈の義となり。初めは機縁に応ずるが故に無量甚深の義理の中に、略して一分を出さしめ、人をして恵解を生ぜしむ。後にはこれ如来の密語なるがゆえに思議の境界に非ず。ただ仰言を生じてこれを持念すべし。いま、初門について多含の一義を出して、いささか持者の信心を勧む。願はくは佛恵の光明を挑けて . . . 本文を読む
「善を為すも其の益を見ざるは、草裡の東瓜の如し。自ら応に暗に長ずべし。悪をなすも其の損を見ざるは、庭前の春雪の如し、まさに必ず潜かに消ゆるべし。」(菜根譚)(善行をなしても一向にその結果が現れないとおもっていても大丈夫である、草裡の東瓜が草に隠れて見えなくても成長をしていてそのうち大きな実をつけるように、善行の結果も着実に成長していてそのうち実をつけるものである。悪事は逆に庭前の春雪が知らぬ間に消 . . . 本文を読む