[金輪時処儀軌]の三種真言
故に、『経』に云く、「この毘盧遮那仏の三字の密言、 共に一字にして無量なり。 適に印・密言を以て心(むね)を印すれば 鏡智を成じて、速やかに 菩提心金剛堅固の体を獲。 額を印すれば、当に知るべし、 平等性智を成じて、速やかに 灌頂地の福聚荘厳の身を獲。 密語を以て口を印する時、妙観察智を成じて、 即ち能く法輪を転じて、仏の智慧身を得。 密言を誦じて頂を印すれば、成所作智を成じて、 仏の変化身を証し、能く難調の者を伏す。 この印・密言に由って自身を加持すれば、 法界体性智毘盧遮那仏の虚空法界身を成ず。」と。
それゆえに一字頂輪王一切金輪時処軌に一字金輪佛頂尊法を修して、毘盧遮那佛の三字(おん・ぼく・けん)よりなる真言で修行者が自心を印すれば鏡のような大円鏡智を生じ、さとりの心が金剛のように堅固な東方・阿閦如来の体を得る。まさに知るべきである。額を印するならば万物平等の知恵を生じて速やかに菩薩修業の最高の位における福徳で飾られた南方・宝生如来の体を獲得する。
ご真言によってその口を印するときは万象を正しく見る智慧を完成してよく真理を説き、西方・阿弥陀仏の体を獲得する。
秘密の言葉を唱え頂を印するならば北方・不空成就佛(お釈迦様)の身を完成して導きがたいものをも説き伏せる。
この印・語によっておのれ自身に不可思議な働きを加えるならば、真理の世界を覚りうる智慧を完成して毘盧遮那仏の虚空のようなさわりのない真理の世界を獲得する。
故に、『経』に云く、「この毘盧遮那仏の三字の密言、 共に一字にして無量なり。 適に印・密言を以て心(むね)を印すれば 鏡智を成じて、速やかに 菩提心金剛堅固の体を獲。 額を印すれば、当に知るべし、 平等性智を成じて、速やかに 灌頂地の福聚荘厳の身を獲。 密語を以て口を印する時、妙観察智を成じて、 即ち能く法輪を転じて、仏の智慧身を得。 密言を誦じて頂を印すれば、成所作智を成じて、 仏の変化身を証し、能く難調の者を伏す。 この印・密言に由って自身を加持すれば、 法界体性智毘盧遮那仏の虚空法界身を成ず。」と。
それゆえに一字頂輪王一切金輪時処軌に一字金輪佛頂尊法を修して、毘盧遮那佛の三字(おん・ぼく・けん)よりなる真言で修行者が自心を印すれば鏡のような大円鏡智を生じ、さとりの心が金剛のように堅固な東方・阿閦如来の体を得る。まさに知るべきである。額を印するならば万物平等の知恵を生じて速やかに菩薩修業の最高の位における福徳で飾られた南方・宝生如来の体を獲得する。
ご真言によってその口を印するときは万象を正しく見る智慧を完成してよく真理を説き、西方・阿弥陀仏の体を獲得する。
秘密の言葉を唱え頂を印するならば北方・不空成就佛(お釈迦様)の身を完成して導きがたいものをも説き伏せる。
この印・語によっておのれ自身に不可思議な働きを加えるならば、真理の世界を覚りうる智慧を完成して毘盧遮那仏の虚空のようなさわりのない真理の世界を獲得する。