福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

故人との再会

2013-08-24 | 法話
昨夕NHKで東日本大震災で家族を失った人が故人と再会する話を放映していました。
幼児をなくしたお母さんがその子の仏壇の前でその子が座っている姿を見る話、妻と赤子二人を失った人があるとき成長した我が子が笑いかけている姿を見る話、等です。現場に通っている精神科医は『死者が生者の悲しみをケアしている』といっていました。まさにあの世はあります。『去年今年つらぬく棒のごときもの』という句がありますが、『今生、後生つらぬく棒のごときもの』はあると言わざるを得ません。
「五母子經」というお経には四人の母のもとで次々と早死にした子が第五番目の母の下で出家して「世間の人知らず。後世の生あることを。但だ死をいうのみ。人善をなして自ら其の福を得る。惡をなして自ら其の殃を得る。人は世間にあって。喜怒自恣す。惡を畏るところなし。後に苦痛言うべからず。惡道にいりて。悔及ぶところなし。我世間を厭う故に。父母を去りて求道す。・・」というところがあります。早死にした子は俗世を出て修行しているのです。
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