福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

六十にならば何事をもうち捨てて一ぺんに後生大事を願ふて念仏すべし。

2022-10-11 | 法話

「極楽寺殿御消息・北条重時」「人の年によりて振る舞ふべき次第。二十ばかりまでは何事も人のするほどの芸能をたしなくべし。三十より四十、五十までは、君を守り民をはぐくみ身を納め、ことはりを心得て心気を正しくして内には五戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒)の五を保ち、政道を旨とすべし。政道は天下を治むる人も又婦夫あらむ人も義の正しからむは、かはるべからず。さて六十にならば何事をもうち捨てて一ぺんに後生大事を願ふて念仏すべし。(二十まではよく学び、三十から五十までは心身を慎み国の為に尽くせ。六十になればすべてを捨てて念仏せよ。)
「極楽寺殿御消息・北条重時」(北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする。自身も出家し「観覚」と号す。仏教への篤い信仰を基として儒教精神や武士の質実剛健さ等を説いたその思想は、江戸時代まで広く国民各層の意識に影響を与えたとされる。)

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