西端さかえ「四国遍路記」には東京の医者の霊験記が載っています。
「往診の途中の自動車事故で右手骨折、歯も折れ口も結べない状態になった。絶望していたところ、四国遍路をすすめられ12番焼山寺まできた。
山道で息苦しくなり水が欲しくなった。どうせ死んだほうがましだと思い近くにあったお地蔵様の花立の水を飲んだ。そして花立をもとへ戻そうとしてはっと気がついた。利かなかった右手を使っていた。
「治っている。治していただいた。」と叫びあとはお礼の遍路をした。」
「往診の途中の自動車事故で右手骨折、歯も折れ口も結べない状態になった。絶望していたところ、四国遍路をすすめられ12番焼山寺まできた。
山道で息苦しくなり水が欲しくなった。どうせ死んだほうがましだと思い近くにあったお地蔵様の花立の水を飲んだ。そして花立をもとへ戻そうとしてはっと気がついた。利かなかった右手を使っていた。
「治っている。治していただいた。」と叫びあとはお礼の遍路をした。」