観音様に助けられた話(S・I氏。日本巡礼記集成)
「私は満鉄在職中に事故により左腕を切断し、終戦後妻子を連れて島根へ復員しましたが、糖尿病に胃病まで患っておりました。ある時検診で胃に大異常が見つかり、即切除手術となりました。・・手術を受けた二日後です。その頃は麻酔も切れて病院のベッドの上で苦しみ悶えていましたが夢うつつのなかを彷徨っていると、苦しんでいる私の足元にいつの間にか白蛇を抱いた観音様が立たれています。怖いので私は顔を背けていると、観音様が白蛇をポンと無造作に私の腹の上に投げられたのです。
私はびっくりして飛び上がりましたがその瞬間、白蛇も観音様も消えていました。
以来、痛みは消え、術後の経過は薄紙を剥ぐように良くなっていきました。
しばらくして退院できましたが帰宅して仏壇に手を合わせるとなんと仏壇の観音様のお顔は病院で夢枕に立たれた観音様のお顔だったのです。病院で拝した時は薄暗くてよくわかりませんでしたが自宅で改めて見ると確かに仏壇の観音様でした。この観音様は五十七年八月西国巡礼の折、第一番札所青岸渡寺で求めたものでした。
今までも四国・小豆島・西国・坂東札所はお参りしてきましたがこのことがあって以来、毎日欠かさず今までお参りしてきた札所の納経帖・御影帖・掛け軸を拝んでおります。また地元の奉仕活動にも取り組んでおります。」
「私は満鉄在職中に事故により左腕を切断し、終戦後妻子を連れて島根へ復員しましたが、糖尿病に胃病まで患っておりました。ある時検診で胃に大異常が見つかり、即切除手術となりました。・・手術を受けた二日後です。その頃は麻酔も切れて病院のベッドの上で苦しみ悶えていましたが夢うつつのなかを彷徨っていると、苦しんでいる私の足元にいつの間にか白蛇を抱いた観音様が立たれています。怖いので私は顔を背けていると、観音様が白蛇をポンと無造作に私の腹の上に投げられたのです。
私はびっくりして飛び上がりましたがその瞬間、白蛇も観音様も消えていました。
以来、痛みは消え、術後の経過は薄紙を剥ぐように良くなっていきました。
しばらくして退院できましたが帰宅して仏壇に手を合わせるとなんと仏壇の観音様のお顔は病院で夢枕に立たれた観音様のお顔だったのです。病院で拝した時は薄暗くてよくわかりませんでしたが自宅で改めて見ると確かに仏壇の観音様でした。この観音様は五十七年八月西国巡礼の折、第一番札所青岸渡寺で求めたものでした。
今までも四国・小豆島・西国・坂東札所はお参りしてきましたがこのことがあって以来、毎日欠かさず今までお参りしてきた札所の納経帖・御影帖・掛け軸を拝んでおります。また地元の奉仕活動にも取り組んでおります。」