(重要文化財)後宇多天皇宸筆御施入状
後宇多天皇宸筆御施入状 (重要文化財・神護寺)
「八幡大菩薩御体一鋪
右、多年勝光明院宝蔵に納めらる。而して往日の元由を尋ね、永く神護寺に安置する所也
嘉元四年十二月十日」
(宸翰英華)解説に「神護寺創立の初よりその金堂に安置せられてあった僧形八幡の霊像は
大師の描かるところとして深く尊信せられてゐたが、平安末期に神護寺が荒廃した折に、鳥羽天皇に献上せられて天皇の勅願寺の鳥羽光明院の宝蔵に納められ、後鳥羽天皇の御代に一時、東大寺手向山八幡宮に御神体として御施入の議があったが、神護寺文覚の申し上ぐる旨があって中止となり、そのまま鳥羽光明院の宝蔵に納められてあった。後宇多天皇は大師の御崇信の余り、大師住居の地なる神護寺の興隆を念じ給ひ、嘉元四年十二月十日この宸筆の御施入状を添て像を神護寺に返還された」。
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