旧安田生命社長の竹村吉右衛門は、安田銀行に入行したが出世競争の中で、「一日除目(辞令)を見れば終身道心を損ず」(唐、姚合の詩)(注)をみて、「胸中の一物を放下せよ」という境地に到達したといいます。
母から観音様が守り本尊と聞かされていた吉右衛門は「浅草寺朝参会」を作り、月刊仏教書『心の糧』を発行、「仏教振興財団」も設立しています。
注)辞令を受け取るたびに、心が千路に乱れることはサラリーマンの常です。これを逆手にとり自らの心を鍛える手段としたところに吉右衛門の常人を大いに超えたところがあります。
母から観音様が守り本尊と聞かされていた吉右衛門は「浅草寺朝参会」を作り、月刊仏教書『心の糧』を発行、「仏教振興財団」も設立しています。
注)辞令を受け取るたびに、心が千路に乱れることはサラリーマンの常です。これを逆手にとり自らの心を鍛える手段としたところに吉右衛門の常人を大いに超えたところがあります。