福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講、今日の言葉

2017-01-15 | 法話
「元旦や 吾新たなる 願あり」とは漱石の句ですが、自分も今年は新たなる願いを持っています。それは日本人の霊性の根源(神仏一体)を再発動させるきっかけを再発信できたらということです。 
日本は中露北朝鮮という危険極まりない国々に挟まれ、アメリカも再度モンロー主義になろうとしている中、これからどう世界で存在意義を見つけて生きていくのか?  経済力のみでは誰も尊敬してくれないことは過去に証明済みです。しかし日本人の精神生活は歴史上かってないほど荒れ果ててきました。エコノミックアニマル時代以上の荒廃ぶりです。「武道」「華道」「茶道」「書道」「芸道」「商人道」等、「道を求める生き方」は廃れきってきました。
まさにいまが正念場です。どんな国つくりを目指しても、あらゆる活動の根源たる「心」の奥底を豊かに耕さずして発展はあり得ません。過去の日本人すべての生きざまは、神道の「なおき心」仏教の「菩薩道」を一体とした「道」を求めるものであったことに思いをいたし、
お大師様が「国民一人一人の心の向上が護国につながる」と綜芸種智院式にのべておられることをも思い出し再度自分自身の生活も見直したいと思うこの頃です。そして昨年に続き四国霊場等を古来からの神仏分離前の状態を想像しながら寺社一体で巡拝し続けたいと思っています。
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