福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

ダライラマ「毛沢東の言葉は実体がなかった」

2017-01-13 | 法話
・「ダライラマ自伝」を久しぶりに読み返しました。読んでいて改めてこれは他人ごとではないと強く思いました。一節を紹介します。「(チベットを占領していた中国軍が大量虐殺などの悪逆の限りを尽くすので、ダライラマは)手紙を毛沢東に送った。しかし返事は来なかった。次は公式ルートで発送した。同時に手交する手立ても執ったが是も確認できなかった。・・いまやわたしは毛主席の言葉はただの虹、美しいが夢幻にすぎなかったことに気付きはじめていた。・・(国際司法裁判所委員会が出した報告書では)磔・生体解剖・腹を引きさき内蔵を取り出す・手足の切断などざらであり、打ち首・あぶり殺し・撲殺・生き埋め・馬で引きずり回して殺したり、手足を縛って氷った水に投げ込み殺すと云った残虐さは枚挙にいとまがなかった。処刑の最中に「ダライラマ万歳」と叫べないようにと舌を引き抜いたりした。・・」等とありました。
ダライラマは最初は毛沢東と会いその穏やかな言葉を信用して中国の支配を受け入れようとしていたふしもありますが、こういう残虐非道な仕打ちをうけてやっと考えを改めたのです。そしてこういう侵略され残虐行為を繰り返し受けている最中のチベットを、日本も含めて国際社会は孤立させて支援しなかったのです。
これは今後の日本にとっても他人ごとではありません。何度も思い返すべき戦後史の最も重大な事件です。
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