又た是の菩薩發心の相とは三種の心微細の相あり。云何爲三。一は眞心。無分別の故に。二は方便心。自然に遍く衆生に利益の行する故なり。三は業識心。微細に起滅する故に。
又是の菩薩は功徳成滿するとき、色究竟處において一切世間の最高大身を示す。一念相應慧をもって無明を頓に盡すを名ずけて一切種智とし、自然にして不思議業ありて能く十
方に現じて利益衆生するを謂う。(またこの段階の菩薩の発心の相としては三種の心の微妙な相がある。第一は真心。これは分別しないことによるから。第二は方便心、これは先の真心によりておのずから現れてあまねく衆生を利益しようとするからである。第三は、業識心。これは先の方便心が衆生の間に働くためには生滅の相を持たねばならず、そのために微細な心の起滅をおこす。またこの菩薩は三界の内の色界の最高位の色究竟天において一切世間の中で最も高い大身を示す。覚りの瞬間の智慧の働きで無明を忽ちに滅するので一切種智となずける。この自然な不思議な働きを十方に現わして衆生を利益する。)
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