福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

真言教誠義・・11

2018-05-18 | お大師様のお言葉
・・(真言の法の唐に初めて伝はるは)大塔第六主玄宗皇帝の御宇に天竺国の金剛智三蔵と不空三蔵と善無畏三蔵との三人の祖師、唐土へ来たりたまひ、大日如来のときたまひし大日経と金剛頂経の純密と、このほか雑部密教を大唐の一行阿闍梨と恵果阿闍梨に伝えたまふ。・・日本で仏法のはじめて広まるは・・まず南都の道昭律師は入唐して法相宗をつたえる。次に弘法大師と伝教大師が入唐され、次に叡山の慈覚大師と三井寺の智証大師、秋篠の常暁、霊雲寺の円行、安祥寺の恵運、円覚寺の宗叡とが入唐された。唐において不空三蔵は玄宗、粛宗、代宗と三代の皇帝の師であり、三千人の弟子を有しておられたが恵果阿闍梨一人に両部灌頂の阿闍梨位と相承の口決をつたえ、恵果阿闍梨はこれを弘法大師唯一人にお伝えされた。
伝教大師は不空の傍流の順暁和尚より、慈覚大師は恵果阿闍梨の傍流の義真、法全より、智証大師は法全より密教を伝えられ、諸尊の印真言の結誦はできるが法身説法の深義は伝えていないし、一切衆生本覚の即身成仏の深義を知らない。一切衆生みな即身成仏にあらざるなしということは大日如来より弘法大師に至る八祖相伝の秘口であり他の宗にはない真言密教の骨目である。
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