秘密安心往生要集・・27/42
(廿六、七七日一周忌等本説の事。)
又一七乃至七七の追福回向は地蔵本願経・随順往生経・瑜伽論の本説に拠る。(「地蔵本願経」に「若能更爲身死之後七七日内廣造衆善。能使是諸衆生永離惡趣。得生人天受勝妙樂。現在眷屬利益無量。」。「佛説灌頂隨願往生十方淨土經」に「父母兄弟及諸親族。爲其修福爲得福不。佛言普廣。爲此人修福七分之中爲獲一也。何故爾乎。縁其前世不信道徳。故使福徳七分獲一」。「瑜伽師地論」に「此中有、若未得生縁極七日住、有得生縁即不決定。若極七日未得生縁死而復生、極七日住。如是展轉未得生縁、乃至七七日住。自此已後決得生縁」)。四十九日の間に追福回向せざれば地獄の苦を受く。追善すれば善処に生ずるが故なり。初七日には不動を念じ、二七日には釈迦を念ずる等の十三佛の次第は十王経の説に拠るか。此の経は偽造なれば信じがたし。一周忌、三年忌は儒家の小祥忌、大祥忌に例するなり。百箇日七年忌は本朝古の式。十三年忌は亡者の死せし支に當る故なり。三十三年五十年百年忌等は大成経の説也。度々に追福するは丁寧の儀也。梵網経に「父母兄弟死亡の日は法師を請じて菩薩戒経を講ぜしめ福を以て亡者を資けて諸仏を見たてまつり人をして天の上に生ぜしることを得しむべし( 梵網經盧舍那佛説菩薩心地戒品第十卷下「若見世人殺畜生時。應方便救護解其苦難。常教化講説菩薩戒救度衆生。若父母兄弟死亡之日。應請法師講菩薩戒經福資亡者。得見諸佛生人天上」)と説き玉へば毎年其の日に當っては追福あるべし。是一周忌より以後の証拠也。
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