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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その17

2019-09-17 | 頂いた現実の霊験
此に反對して。十悪業を上品につくれば地獄に堕す。中品に造れば畜生に堕す。下品に造れば餓鬼に堕す。華厳経に十不善業道。是地獄畜生餓鬼受生因。とある。(大方廣佛華嚴經卷第三十五十地品第二十六之二に在り・・)

此中、世智辯聰の者は地獄と云もの餓鬼と云ものは無きことの様に思ひ、おどしごとの様に思ふ。今時法を説者も多く人情に順じて説く故、此地獄餓鬼と云ことが淺はかに聞ゆるじゃ。若人有て法性縁起の不可思議なることを實々に信ずれば、天眼を以て見ずとも地獄有るじゃ。餓鬼世界もあるじゃ。此地獄縁起甚深。わが心のあり通じゃ。自性法界清浄妙心の中に何故この地獄有るぞ。初心の者、先第一殺生業道に就いて憶念せよ。死と云は苦の至極じゃ。腹痛を病むも其痛に由て總見に熱発するじゃ。若死する時は 總身の骨節脉胳、極大苦を生ずる。老衰長病の者、衆多介抱人の中に在て死する者も、此死苦を免れ得ぬといふことじゃ。まして色身堅固なる者の殺害に遭ふは其苦痛更に増上なるべきじゃ。世間の衆生異類まちまちなれども、其死を怖れ生を樂ことは一じゃ。中に就て惟人萬物之靈なり。天地この人に由て成立し。道理この人に有て成立する。若自身残忍の心を逞して罪なき者も故に殺害して極大苦惱怨恨を生ぜしむる、此時業種子(ごつしゅし)が成就して他時異日我身に集る。無しと云はれぬじゃ。

殺生・偸盗・邪淫・妄語・綺語・悪口・両舌・慳貪・瞋恚・邪見を起こせばその瞬間に地獄に落ちていることになります。そして後世にも地獄に生まれるのですから二重三重に苦しむことになります。古来高僧たちはこの苦しみを救うために十善戒を説かれたのですが、縁なき衆生は度し難し、で十悪を繰り返しているわけです。
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