福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日、4月3日は、十七条憲法を聖徳太子がおつくりになった日です。

2013-04-03 | 法話
今日は十七条憲法を聖徳太子がおつくりになった日です。

日本書紀に「夏四月の丙寅の朔戊辰の日に、皇太子、親ら肇めて憲法十七條(いつくしきのりとをあまりななをち)作る」とあります。

「夏四月の丙寅の朔戊辰の日」とは今日4月3日のことのようです。
つまりきょう十七条憲法を聖徳太子がおつくりになったのです。

聖徳太子は日本国の基盤をお作りになった大恩人です。私も、むかし花王の丸田社長から太子の本を寄贈されたことがあることを思い出しました。
十七条の憲法は、かっての経営者もよく研究していました。
それほどすばらしい内容ですが、一部分しか人口に膾炙されていません。

全文を読むと大変いいものです。

今回一条ずつ全文を解説してみます。

まず第一条です。
「一に曰はく、和を以て貴(たつと)しと為し、忤(さから)ふこと無きを宗と為す。人皆党(たむら)有りて、亦達者(さとれるもの)少し。是を以て或は君父に順(したが)はずして、乍(たちま)ち隣里に違(たが)ふ。然れども上和(やはら)ぎ下睦(むつ)びて、事を論(あげつら)ふに諧(ととの)へば、則ち事理自ら通ず、何事か成らざらむ。」

(この世には自分や他人が過去現在未来のどのような因業の塊から成り立っているのか覚っているものはいないのである。みなその意味では愚者であるからよく愚者としての自覚をし、徒党を組み争うことなく上下あい和すれば全てのことが成就する。)」z(続)
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