福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

雑宝蔵経「無財の七施」

2019-08-02 | 法話
「雑宝蔵経、七種施因縁」

佛説有七種施。不損財物。獲大果報。一名 眼施。常以好眼。視父母師長沙門婆羅門。不以惡眼。名爲眼施。捨身受身。得清淨眼。未來成佛。得天眼佛眼。是名第一果報。
(仏七種の施ありと説きたまふ。財物を損なわずして大いなる果報を得る。一になずけて眼施という。常に好眼をもって父母師長沙門婆羅門を見、悪眼をもって見ず。これを名付けて眼施となす。身を捨て次の身を受けるとき清淨眼を得る。未來成佛のとき天眼佛眼を得る。是を第一の眼施の果報と名ずける。)

二和顏悦色施。於父母師長沙門婆羅門。不顰蹙惡色。捨身受身。得端正色。未來成佛。得眞金色。是名第二果報。
(二は和顏悦色施。父母師長沙門婆羅門に顰蹙惡色せず。身を捨て次の身を受けるとき端正色を得、未來成佛のとき眞金色を得る。これを第二の和顏悦色施の果報と名ずける。)

三名言辭施。於父母師長沙門婆羅門。出柔軟語。非麤惡言。捨身受身。得言語辯了。所可言説。爲人信受。未來成佛。得四辯才。是名第三果報。
(三を言辭施となずける。父母師長沙門婆羅門に柔軟語を出す。身を捨て次の身を受けるとき言語辯了なることを得、所可言説し、人に信受せらる。未來成佛のとき四辯才を得る。これを第三の言辭施の果報と名ずける。)

四名身施。於父母師長沙門婆羅門。起迎禮拜。是名身施。捨身受身。得端政身。長大之 身。人所敬身。未來成佛。身如尼拘陀樹。無見頂者。是名第四果報。
(四を身施となずける。父母師長沙門婆羅門に対し起迎禮拜す。これを名ずけて身施となす。身を捨て次の身を受けるとき端政身を得、長大之 身にして人の敬するところの身なることを得る。未來成佛のときは尼拘陀樹のように大きくなり頂を見る者なし。是をなずけて第四の身施の果報とする。)

五名心施。雖以上事供養。心不和善。不名爲施。善心和善。深生供養。是名心施。捨身受身。得明了心。 不癡狂心。未來成佛。得一切種智心。是名心施第五果報。
(五になずけて心施とする。以上の事を供養するに心和善せずば施となずけず。善心和善し深生に供養するとき心施となずく。身を捨て次の身を受けるとき明了心を得、癡狂心にならず。未來成佛のとき、一切種智心をうる。是を名ずけて第五の心施の果報とする。)

六名床座施。若見父母師長沙門婆羅門。爲敷床座令坐。乃至自以已 所自坐。請使令坐。捨身受身。常得尊貴七寶床座。未來成佛。得師子法座。是名第六 果報。
(六になずけて床座施とする。若し父母師長沙門婆羅門を見れば床座をしいて敷いて座らせ、自の坐に請いて坐らしむ。身を捨て次の身を受けるとき常に尊貴七寶床座を得る。未來成佛のとき師子法座をうる。是を第六の床座施の果報となずける。)

七名房舍施。前父母師長沙門婆羅 門。使屋舍之中得行來坐臥。即名房舍施。捨身受身。得自然宮殿舍宅。未來成佛。得諸禪屋宅。是名第七果報。是名七施。雖不損財物。獲大果報
(第七を房舍施となずく。父母師長沙門婆羅 門に屋舍の中行來坐臥させしむ。即ちなずけて房舍施とする。身を捨て次の身を受けるときを得る自然に宮殿舍宅をうる。未來成佛のとき諸禪屋宅をうる。これを第七の房舍施の果報とする。これをなずけて七施とし財物を損なわずして大果報をうるなり。)
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