対機説法
2018-11-02 | 諸経
華厳経巻十明法品第十四「(菩薩は)諸々の衆生の種種の因縁を知り、種の衆生の心、心の念所を知る。心念を知りおわりて対治の法を教ふ。貪欲多き者には不浄観を教へ、瞋恚多き者には大慈観を教え、愚痴多き者には教えて一切の諸法を分別せしめ、三毒(貪瞋痴)等分の者には教ふるに勝智の法門を具足するを以てし、生死を楽ふものには三種の苦を教え、諸有に著するものには空の法門を教え、懈怠の衆生には精進を行ずることを教え、我慢の衆生には平等観を教え、心諂曲のものには菩薩の心は寂静にして有にあらざることを教ふ。是の如く一切諸々の煩悩の患には教えるに無量の対治の法門をもってす。
この衆生の因縁をしるということが中々むつかしいのです。
この衆生の因縁をしるということが中々むつかしいのです。