福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国遍路で難病快癒

2023-03-04 | 頂いた現実の霊験

大師の霊験(「真言宗伝道団・明治45年出版)」より趣意 

 

美作国に豪農で大西代助というものがいた。若年より体が弱く病身で悩んでいた。代助は「かねて説法を聴聞するに、病に三種あり。業病・鬼病・四大不調病。その中に四大不調病は薬で治ることもあるが、業病・鬼病は神仏のお恵みを受けねば平癒せぬと。我が病もこれだけ医者にかかっても平癒せぬのは業病であろうから、このうえはお四国参りをするしかあるまい」(大師の秘密曼荼羅十住心論に「身病多しといえども、 その要は 唯六つ、 四大鬼業これなり。 心 病おほしといえどもその本は唯一つ、 いわゆる無明これなり。鬼業の祟りには、 呪悔をもつて よく銷けす。 薬力は鬼業を却さくること能わず、 呪功は通じて一切の病を治す 」)と思い、 

家族に別れをつげて四国遍路に出た。すると遍路に出て七日目に夢に不思議な遍路姿の人が出て『汝の病は治してやる、心配いたすな』と言われた。これはお大師様に違いないと御足に向い必死に手をあわせたが覚めてみると見当たらない。その後徐々に体調は改善し、遍路を終わるころにはすっかり健康になっていた。無事に故郷に帰った代助は自分の地所内に大師堂を建て朝夕供物をささげ拝むとともにお礼に何度も四国遍路を繰り返した。 

 

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