福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講 今日のことば

2011-07-05 | 法話
四国63番吉祥寺のご本尊は88所中唯一の毘沙門天様です。福徳を与えてくださる天部の仏様です。

奈良信貴山で頂いた「仏説毘沙門天王功徳経」には、毘沙門様は日々膨大な福を生じているが衆生が受けきれないので日に三回も焼いている。この福を得るためには、自分のためでなく他者のためを願はなければ福を得ることはできない」とかかれています。
引用します。
「八十億那由陀の大福聚あり。われ毎日三時にこの福を焼く、若し人ありて我が福を得んと欲せば、五戒を持ち三帰して、無上菩提の為に願い求めば、必定して施与して一切毘沙門の福を成就することを得ん。願う所に五種あるべし、一つには父母孝養のため、二つには功徳善根のため、三つには国土豊にょうのために願うべし。もし人ありてこの五種の心を除いて願うとも福を得るべからず。・・・」

やみくもに自分のことばかり願ってはお蔭ほうけられないとうことです。

ここをよんで、あらためて身の回りのことにどうしても祈りが集中する自分に気がつきハッとしました。

朝日新聞「ふらり巡礼」には四国63番吉祥寺藤田住職の話がのっています。
「何年か前、庫裏に泊った男性二人ずれのお遍路さんに信仰上の注意点はなにかときかれた。そこで仏様は香を食される(香食)ので、いい香りの香が大切と教えた。その結果、おかげを頂いたのか後でこの人がお堂を寄進した。」」
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