光明真言袖鑑その9「オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラマニ・ハンドマ・ ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン 」 の功徳
明恵上人は
かゝるふしぎの利益をおもへばたとひ百千両の金を積ともなほ
土砂一粒のあたひにもたらず、若これを得たらん人は如意宝珠
を得たるがことくすべしとの玉へり。 . . . 本文を読む
大体いつも6番で泊まるので朝早く起きて6番札所の裏を歩いて7番十楽寺を目指します。1キロほどなのですぐ着きます。早く着きすぎて朝7時の納経時間前と云うことになることがおおいのです。お大師様は、ここ十楽寺で阿弥陀如来を感得、ご本尊とし刻まれたのが寺のはじまりで、人間のもつ八つの苦難(生・老・病・死・愛別離・怨憎会・求不得・五陰盛)を離れ、十の光明に輝く楽しみ(極楽浄土に往生して受ける十種の楽)が得 . . . 本文を読む
6番安楽寺のご本尊薬師如来は最近も知る人ぞ知る有名な霊験を現されました。各種の霊験記や安楽寺のパンフレットをまとめると以下のようになります。
昭和31年安楽寺住職畠田禅峰師はお薬師さまのお導きで重度脊椎カリエスの患者水谷しずをつれた夫繁治に決死の遍路行を指導します。その道中、27番神峰寺の急峻な参道で、しずは転倒し、したたかに患部を打ったのですが、そのショックでその場で立てるようになったとい . . . 本文を読む
深い縁の安楽寺
5番から6番安楽寺へはすこし距離があります。5kmくらいです。ここはお大師様が温泉を発見され薬師如来を本尊とし、温泉山安楽寺として6番札所とされたとのことです。「澄禅、四国遍路日記」では「駅路寺浄土院、本尊薬師如来、寺主在り」とかいています。駅路寺とは蜂須賀家政が慶長3年(1598)旅人の便宜の為 阿波国内の主要街道沿いにある8つの寺院を宿泊施設として指定したもので、 阿波独特の制 . . . 本文を読む
平成17年秋の遍路では、3番金泉寺から4番大日寺の道は田のあぜ道が遍路道になっていて足元には曼珠沙華が咲き乱れ柿木から熟柿がたわわに垂れ下がっていました。
50年前の実家の山寺の風景がそのまま再現されているようでした。雑誌でみた徳島の小学生の女の子の
「曼珠沙華ひいおばあちゃんがさいている」
という句を思い出しました。
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また3番から4番大日寺のみちのべには振袖地蔵と書かれたお地蔵様がお祀り . . . 本文を読む
2番極楽寺は1番から1.5kmです。絢爛たる山門が新築されていました。ここも澄禅「四国遍路日記」では「寺は退転しており、小庵に堂守の禅門あり」としています。昔は荒れていた時期もあったのでしょう。 行基菩薩の開基、本尊阿弥陀如来はお大師が秘法を修せられた結願の十七日目に示現され、これを刻んで安置したといわれます。顔容が麗しく、発せられる光が遠の沖まで達して漁の妨げになるので、人工の山を作り光をさえぎ . . . 本文を読む
・・・お大師様は「遊山慕仙詩」で「乾坤は経籍の箱なり」と喝破されました。山や川などの自然をはじめ宇宙のあらゆる現象がつねに絶え間なく大説法しているということでしょう。
まさにこの世は曼荼羅で密教の言葉で言えば大日如来の自受法楽の世界が広がっているのです。
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