映画を見続けると当たりもあれば外れもある、今回はこの2週間での”外れ”2本を紹介。
ともに第二次大戦中にナチスが強奪した絵画を取り戻す話。
「ミケランジェロ・プロジェクト」
ジョージ・クルーニが彼の仲間とワイワイ楽しく作った映画、そう「オーシャンズ12」みたいに。
従って纏まりが無くてただスーター役者の演技が散りばめられて物語が中途半端なアクションとドラマで進んで行く。
60点位の面白さ、こんなのにお金と時間を掛けてもったいないことをした。
第二次世界大戦末期のヨーロッパ。ヒトラーの命を受けたナチスドイツは、侵攻した各国で歴史的名画や彫刻をはじめとする数々の美術品の略奪を繰り返していた。これに危機感を募らせたアメリカのハーバード大学付属美術館の館長ストークスは、時の大統領ルーズベルトに直談判し、ナチスに奪われた美術品の奪還作戦を認めさせる。こうして結成されたのが特殊部隊“モニュメンツ・メン”。集められたのはメトロポリタン美術館主任学芸員ジェームズ・グレンジャーをはじめとする芸術のエキスパート7人。ただし戦場ではズブの素人ばかり。それでも貴重な美術品の行方を追ってヨーロッパ各地の前線へと乗り込んでいくモニュメンツ・メンだったが…。
上の筋を読むとマッコト期待が膨らむのだが、、、、、
「黄金のアデーレ」
こちらは期待が大きかっただけにその反動で評価が低い。
映画自体は面白かったんだけれども、法廷物としては中途半端(ともかくカットが変わると勝訴している、そんな感じ) 、ナチスの犯罪とかそれに迎合したオーストリアに対する告発と言った社会派ドラマとしても弱い、つまりは期待した部分はことごとく外れて個人的には消化不良。
そんな予備的期待が無ければ良い映画かも知れない。
因みに主演の「ヘレン・ミレン」は誠に素晴らしい! これで良しとするしかないか。
ユダヤ人女性のマリア・アルトマンは、ナチスに占領された祖国オーストリアを捨て、夫フリッツとともにアメリカへの亡命を果たす。1998年、82歳となったマリアは亡くなった姉ルイーゼがオーストリア政府に対してクリムトの名画“黄金のアデーレ”の返還を求めていたことを知る。それはマリアの伯母アデーレの肖像画で、第二次世界大戦中にナチスに略奪されたものだった。マリアは姉の思いを受け継ぐことを決め、駆け出しの弁護士ランディに協力を仰ぐ。しかし、その名画は“オーストリアのモナリザ”と称される至宝。オーストリア政府にこれを手放す気は毛頭なく、マリアとランディの闘いは困難かつ長い道のりとなっていく。
この映画はスカと言うよりも勝手な(個人的な)期待が大きすぎただけかもしれない。