権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「スポットライト(世紀のスクープ)」

2016-04-20 22:10:17 | 映画

映画ってのは予告編とかアラスジを見て「これは!」と思うのが時々ある、好きな役者が出ているとかすきなジャンルの話とか。
表題の映画「スポットライト(世紀のスクープ)」もまさしくそんな閃きで観たもの。
とりわけ以前「バードマン」でお会いした「マイケル・キートン」が年相応の役でこれが恰好良い、後はほとんど知っている役者はいないが、大根も一人としていない。 

(こんな話)
 2001年、夏。ボストンの地元新聞“ボストン・グローブ”の新任編集局長としてマイアミからやって来たマーティ・バロン。さっそく目玉になる記事の材料を物色し、神父による子どもへの性的虐待事件に着目すると、これを追跡調査する方針を打ち出す。しかしボストン・グローブの読者は半数以上がカトリック教徒。彼らの反発を招きかねないと古参幹部は難色を示すが、地元のしがらみと無縁で、なおかつユダヤ人のバロンは強気に押し切っていく。こうして、リーダーのウォルター“ロビー”ロビンソンを中心に特集記事欄《スポットライト》を担当する4人の記者たちが調査を開始する。そして地道な取材を積み重ね、次第に事件の背後に隠された巨大な疑惑の核心へと迫っていくが…。
 

西洋の国で教会の権威にたてつくことの難しさをこの映画はかなり具体的に教えてくれる。我が国でもこの様なタブーは存在する様で、我が国のマスコミもこの様なタブーには未だに触れない様だ。
我が国では政権の批判するのも遠慮しなければならないから、もっと深刻かもしれない。 

さて映画はひたすら4人の記者たちの地道な活動を少々ドラマチックに描いているが、この少々というのがこの映画の味噌。
どんでん返しも恋愛も裏切りも友情すらも無い、標的を追う記者魂をコンコンと描いていて、さすがはアカデミー受賞映画。
こんな映画を封切で観れるのも幸せなことだ、来年当たりに名画座に掛かったらもう一度観ようかと思う。 

映画『スポットライト 世紀のスクープ』予告編
 

話はガラっと変わって「シン・ゴジラ」なる映画(多分”新ゴジラ”)がこの夏掛かるらしいが、早くも駄作の匂いがプンプン臭う。
駄目なものはソレナリの異臭を発するもんです。 

コメント
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