権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「山猫」

2018-08-23 09:38:09 | 映画

ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画は以前岩波ホールで「家族の肖像」を見て以来。
今回はTV放映された完全版「山猫」、これが大変な大作で観るのに少々の勇気を必要とした。
観終わった感想として”絢爛”と”豪華”、この言葉に集約される、これは映画館で観ないと良さは分からないかも。
クライマックスの舞踏会シーンは圧倒される。

<内容>
 1860年春、統一戦争下のイタリア。腐敗した貴族支配からの解放を目指す統一運動の波は、ここシチリア島にも押し寄せる。そのシチリアを300年の長きに渡って統治してきたのは“山猫”の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家だった。自らの終焉を感じながらも、これまで通り優雅に振る舞う公爵。一方、彼が目をかけていた甥のタンクレディは革命軍に参加し、機敏に立ち回る。ある日、片目を負傷し休暇の出たタンクレディは、避暑に向かうサリーナ公爵一家と合流、やがてそこで新興ブルジョワジーの娘アンジェリカと出会い恋に落ちるのだった。

若きアランドロンがとてつもないハンサム男で、三遊亭小遊三の「いないいないアランドロン」というギャグが良く分かる、それにクラウディア・カルディナーレ(CC)が綺麗、バート・ランカスターは相変わらず役者ぷりっが良いし、見どころが多い映画ではある。
ただイタリアの近代史を全然知らないから今一つドラマに入りきれない、西洋の人が幕末の話を見聞きしても分らんだろうと同じことだろう。
ただ生粋のイタリア人のこの監督が、この映画に人一倍思い入れを持ったことは何となく理解できるつもり。
この映画が作られた1964年(ひょっとしたら東京オリンピックの年?)にこの映画を見ても、チンプンカンプンだったろうと思う。

コメント
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