昨年の今頃もこの映画を映画館で観ている、そして今年も見た。
今年はいろいろと感心させられた、第一にカメラ、第二に脚本、第三に役者。
もはや筋は大体覚えているのだが、アップのカットや画面の構成やセリフの間などに「はっ」とするシーンが多く、役者達も見事に応えている、やはり岡本喜八監督は名人。
今回は「激動の昭和史 軍閥」との二本立て、こちらは戦争を始めた経緯を描いたもので、「日本のいちばん長い日」に比べるとドラマが貧弱なのと臭い演出で酷い。
なお一週間程前に「日本の一番長い日(2015年版)」をTV放映してくれたので30分は我慢したがギブアップ、録画も消した。
比較の対象ですらない。
この「日本のいちばん長い日」は来年も又映画館に観に行きたいと思う。
「軍閥」
二・二六事件が勃発してからというもの、軍部の力はますます増強していった。国外では大陸進攻、国内では統制の強化を図る中、近衛内閣を立ち上げ東条英機を陸相に就任させる。日本が戦争への道を進む中、倒れた近衛内閣に代わり東条内閣が発足、山本五十六が指揮を執る真珠湾攻撃が実行に移された。海軍報道班員として従軍した新聞記者の新井五郎は、戦地での実態が大本営発表とまったく異なることを知り、真実を国民に伝えようとするのだが…。
(出典:全洋画オンライン)
同じ様な役者陣ながら監督の力量の差らしきものが良く分かる。でも久しぶりに東宝特撮シーンを堪能できたから良し。
こういう二本立てもなかなか面白いと思う。