「コーヒー&シガレッツ」、この映画、ともかく退屈で妙に引き込まれて不思議な面白さが魅力の映画。
90分を11のエピソードでつなぐオムニバス映画、ある時はミュージシャン二人が、売れてる俳優と売れないミュージシャンの従妹が、さまざまな二人がテーブルの上のコーヒーを飲みながら煙草を吹かしてたわいもない会話をする、その会話に少しだけ棘が含まれているのと深い落ちが付いている。
ともかく90分間を入れ替わり立ち代わりこんなシーンが続く、面白い。
いろいろと面白いエピソードがあるが、最も好きな2本を
「問題無し」
久々に会った二人、呼ばれた方は「何か問題があるなら遠慮なく言えよ」「何も問題無いよ、君に会いたかっただけ」・・・・・「本当に何かあったら遠慮なくいってくれ」「だから何も問題無いよ!」・・・とこんな会話が続くのだが、そしてポケットの中のサイコロをテーブルに転がす、、、
(何が面白いのか表現できない!)
「いとこ」
久々に会った売れっ子女優と売れないミュージシャンの従妹の会話、やがて一人になったミュージシャンがたばこに火を付けると、少しだけドラマが始まる。
(これも文章で表現できない)
この映画は役者の演技、脚本、カメラワーク、加えて監督の編集技術、見事なまでに基本を忠実に抑えた映画だと思う。
監督「ジム・ジャームッシュ」は以前も記事にしていて、何かと”びっくり!”を提供してくれる。
2017年の「パターソン」
2019年の「ダウン・バイ・ロ―」「ストレンジャー・サン・パラダイス」