近頃見たスカ映画3本、何気なく観たら当たり!というのがあるが、当然にスカもある。
でもスカとは言え少しぐらいの見どころはある、ただ「もう一度見よう」とは(多分)思わない。
「NOPE」
田舎町で広大な敷地の牧場を経営し、生計を立てているヘイウッド家。ある日、長男OJが家業をサボって町に繰り出す妹エメラルドにうんざりしていたところ、突然空から異物が降り注いでくる。
その謎の現象が止んだかと思うと、直前まで会話していた父親が息絶えていた。長男は、父親の不可解な死の直前に、雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目撃したことを妹に明かす。兄妹はその飛行物体の存在を収めた動画を撮影すればネットでバズるはずだと、飛行物体の撮影に挑むが、そんな彼らに想像を絶する事態が待ち受けていた。
ホラーだかSFだかファンタジーだか正体不明、あえて言えばUMA物か。一応物語はまともに展開するのでそれなりに楽しめる。
「THE BOAT」
いつものように島から舟に乗り込こみ、海へと漁に出た男は、突然分厚い霧の中に飲み込まる。あっという間に自分の位置がわからなくなってしまった上に舟の故障で立ち往生する。なんとか島に戻る術を模索するなか、放棄されたボートに出くわす。放棄された船舶を湾管理局通報するために、そのボート(船)に乗り込み操縦をしようとしたそのとき、まるでボート(船)は意志をもったかのように動き出し男を船内に閉じ込めてしまうーー。
これはホラーだと思うが、それほど怖く無い。
なお風景(撮影)は素晴らしいが、時々プール撮影やらミニチュアやらを使用した画像が挿入されて興ざめする。
芸術映画を覚悟して観るなら結構いけるかも。
「シー・ヴァイパー」
スマトラ島に不時着した米軍偵察機搭乗員救助のために米海軍潜水艦「シーヴァイパー」がハワイから救出作戦に出向く。
そして艦長と数名が上陸して救出に向うが艦は待機中に日本軍駆逐艦に攻撃されたり指揮系統が乱れて危機に陥る。
潜水艦物アルアルと特殊部隊物アルアルとその他をてんこ盛りにして中途半端な小皿料理でおなかが一杯、と言った所。
艦長が数名を連れて上陸するという状況は「宇宙大作戦(スタトレ)」にも良くあって、それが思い出された。
なおこの映画、何よりも演出が甘くて邦画の戦争物を観ているみたいなのが一番の問題。
救い所は実物潜水艦登場の迫力ぐらい。
佳作に巡り合うためには駄作にも付き合わないと。
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