幸せの味

夜明け前から長男がパンを作ってる。
父親はまだ布団の中にいた。
でも夜中の月明かりの雲を眺めてたほど不安と疲れで。
予告なしで、そして密かに開店したパン屋、３日間で昨日は休みだった。
店は営業してるので訪ねてくる方もいた。
休みの日は研究開発。
予約もあったりしてプチてんてこ。
アグリに行ったり下島の直売所に行ったりして野菜を買いこんで野菜パンを作った。
マキ婆のサトイモをむいてのっぺを作ってパンに載せた。
のっぺパンはちょっとアンバランス。
のっぺに負けないパン生地を作ってもらわなければ。
牛タンカレーのカレーパン。
おいしかったと伝言が来た。
シーフードを乗せたものや、ブナハリ茸とチキン、ハタケシメジもつかった。
山グリを乗せたのも作った。
アンパンはあんこが多すぎと言われたけどなおす気はない。
評価が一番高かったのはクリームパン。
良い材料とパ二ラビーンをふんだんに使ったカスタードクリームが好評らしい。
長男の性格のように優しくて何癖が無くてまろやか。
添加物を使わないからなのだろう。
あれこれ２０年やってきたパン職人腕。
親バカを書いってると長男に早くパンを店に並べろと言われそうだ。
日曜日におとづれた若いファミリーに焼きたてのブドウパンを試食してもらった。
大喜びのアクションにうれしさでごころが涙した。
とりあえず８時頃にはパンを売れるようにしようと考えてる。
開店だきょうも行くよ。

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