千代田区、昼人口が夜の17倍! 都市の再設計が必要
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総務省の国勢調査分析の結果によると、夜間人口に対する通勤や通学する人を含めた昼間人口の比率が最も高い市区町村は、東京都千代田区の17.39倍だったことが分かった。27日付東京新聞が報じている。
千代田区は、夜間人口が4万7115人であるのに対し、企業や役所が集中しているため、昼間人口は81万9247人に膨らむという。今回の結果から分かることは、都市の再設計の必要性だろう。
都市部に大型の高層マンションをたくさん建て、広い居住空間を確保できれば、ビジネスパーソンの通勤時間は大幅に減る。通勤ラッシュによる肉体的・精神的ストレスもなくなり、仕事の効率も上がるだろう。また、居住面積が広がれば、2世帯、3世帯での生活も可能となり、住環境の改善も手伝って出産率も増加していくはずだ。
しかし、現在の日本の空間利用はまだまだである。マンハッタン中心エリアの容積率(敷地面積に対する建築の延べ床面積の割合)が2089%なのに比べ、千代田区は560%。つまり、マンハッタン中心部の建物を平均化すると20階なのに比べ、千代田区は5.6階になるということだ。この差を解消するには様々な建築規制を撤廃しなければいけない。
これは東京に限ったことではない。仕事や生活が便利で、移動時間も短い効率のいい都市部に人が集まるのは自然なこと。世界の人口が100億人に向かう中、今後、各国の都市への人口集中が進むことは間違いない。
早稲田大学名誉教授の尾島俊雄氏は、「1万メートルタワー」構想を発表しているが、東京・山手線の内側の面積に相当する敷地に、3000階建てのビルを建てれば、そこに3000万人が居住できる。このタワーは、現時点で技術的には建設可能という(関連記事参照)。
この都市の空間利用については、2009年夏の総選挙の時点で、幸福実現党が政策に掲げていた(関連記事参照)。日本は世界の発展のためにも、多くのむだな規制を撤廃し、高度な技術力によって未来型都市をつくり、世界にモデルを示すべきだ。(徳)
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2011年1月号記事 2031年日本の未来構想(1)「1万メートルタワー」で世界一の未来都市に
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2009年8月号記事 ニッポン繁栄 8つの提言【3】めざせ!人口3億人国家
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