白内障の手術が無事に終わって回りが少しは良く見えるようになり、歩く際の足取りもしっかりしてきた父ですが、2泊3日の入院で環境が変わったことが原因で患っていた認知症がまた少し進んでしまいました。
具体的には排泄の自覚が衰えてきました。ここ数年小便でも洋式便器に座ってしてくれていたのですが、退院後は昔の様に立ったままするようになってしまいました。それでもちゃんと便器内にしてくれれば問題がないのですが、立つ位置が悪いのでしょう、結構汚してくれます。
以前から汚しても良いよにとペット用のシートを便器の手前床面に敷いていましたが、それが全部びっしょり濡れるほどになっています。また大便もその意識がないようで退院後は多い日だと1日で3度もオムツの交換が必要になっています。
入院などで環境の変化があると認知症が進むという事は良く聞いていた話です。それが現実となってしまいました。
ケアマネージャーさんの話ではこのタイミングで老人ホームに入居する方が多い、とのことで父も十分その適用範囲なのだと思います。しかし、本人にその話をしても「では入居しましょう。」とは言ってくれません。あくまでも「自宅に居たい。」の一点張りです。
本人が同意しないのに無理やり施設に入れるという事には私としても大きな抵抗があります。なので私が頑張れる内は自宅で面倒を看ることに、結局のところ落ち着いてしまいます。しかし、この結論になるまでに1週間ほど必要でした。
父に何度言っても便座に腰を下ろしてくれず、その度にトイレの床に敷いたシートを何度も取り換え、掃除し、着衣を洗濯し、時にはベッドシーツまで洗濯、干してを繰り返し行っているとつい父に対して声を荒げてしまったり、先日はついにカッとなって頭を叩くと言うことまでしてしまったのでした。
これではいけない、と思って先日は私自身のイライラを落ち着かせるためにA4用紙に
〇 ゆっくり
〇 見守る
〇 将来の自分
とマジックで大きく書き、自室のドアに貼り付けいつでもこの言葉を見て怒らない様に気を付けているのです。
高齢の両親と脳梗塞で半身不自由な兄の面倒を看ていますが、3人共動きがとてもスローモーなんでついついイライラしてしまうのです。それで1番目のゆっくりです。私自身が3人に合わせてゆっくり動けば摩擦はなくなります。
そして2番目の見守る。3人が自分で出来ていることについてはその作業中はずっと見守っていてあげる気持ちでないとこれまた上手くいきません。私が急いでいるとつい手が出て代わりにやってしまったりしていますが、これは良くないことのようですね。
そして最後の将来の自分。両親は私の20数年後の自分なんだと思えば腹も立ちません。
この言葉を書いてドアに貼ったお蔭で今朝は6時からトイレの掃除も落ち着いて平常心で出来ました。
この自分のしたい事、するべき事などを紙に書いて貼っておく、潜在意識に訴える、と言う行為は結構役に立ちますね。3人の介護、介助がいつまで続くのか、またその程度がどの様に変化していくのか分かりませんが、この方法で頑張れるところまでは面倒を看て行こうと気持ちを新たにいたしました。
幸い私の趣味はトライアスロンです。泳いで自転車に乗ってそして走ったりと、身体を動かすことが好きなのでそんな練習をしているととても気持ちが晴れてもくれます。汗をかくことが気分転換にもなってくれています。今後も身体と心も鍛えて頑張りたいと思っているところです。
コメントありがとうございます。
施設へ入れてしまうと認知症の症状はどんどん進んでしまう様ですね。
本人も望んでいないのでまだ当分は父が自宅で過ごせる様に頑張りたいと思います。
KUMIさんも大変な環境の様ですが適度な運動や人との会話を絶やさず楽しんで過ごせます様に、どうぞご自愛下さい。
コロナへの意識の高い施設では、面会禁止となります。
少しでも認知症のある方は、どんどん症状が進んでいきます。
自分から入居を希望しない方ほど、進み具合が早いようです。
げたのうらさんのご苦労を拝見していると頭が下がります。
でも、今は・・コロナめ!と思い、入所は踏みとどまる方が。
昔の男は基本立ったままでしますよね。習慣化していないので座ることが頭にないのでしょうね。
さぬきうどんさんの義母さまの様に毎回確認できれば良いのですが、46時中付いていることはできないし、父は夜中にトイレに行って濡らすことが多いのです。今朝も凄いことになっていました。w
この様なブログでの会話でも癒されてます。感謝です。ありがとうございます。