大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語215

2007-09-28 17:38:16 | _2-19 港への道
 お頭ブラックが言いました。

「 何だ、映像か。
 驚いて損をしたぞ。
 何処から映しているのだ?」
「 光源は分からないでござるな?」
「 まあ、いい。
 お化けじゃないことも分かったし・・・。
 よし、ちょっと遊んでやれ。」

お頭ブラックが、婆さんの顔の前10cmに自分の顔を近付けて言いました。

「 あばばばばばばばばばば!」

婆さんの影が少し揺らめき、眼が突然開きました。

「 うわっ!」

 お頭ブラックは、体を引きました。
後ろから覗いていたベンケーにお頭ブラックの体が当たりました。
二人とも、少し後ろに下がって様子を窺いました。
 婆さんは、ゆっくりと頭から両手を下ろし口を開きました。

「 誰じゃ?」

お頭ブラックとベンケーは驚いて答えました。

「 お前こそ、誰じゃ?」

婆さんは、二人の顔を見上げて言いました。

「 こんな所に、人がおるとはのう・・・。」


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