大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語229

2007-11-21 17:03:25 | _2-19 港への道
そして、お頭ブラックは子分たちに言いました。

「 ハイ、CM撮影場面終了!!
 んじゃ、みんな、こっちに集まって!」

 海賊の子分たちは、CM撮影の隊列を解き、バラバラとシミコ婆さんの所に集まって来ました。
そして、遠巻きにホログラムのシミコ婆さんを見ています。
お頭ブラックが状況を説明しようと、子分たちに言いました。

「 こいつは、ホログラムだ!」

チンギスチンが、お頭ブラックに聞きました。

「 ホログラムって、何あるかァ?」
「 ホログラムと言うのは、映像だ。
 この光っている婆さんは、何処かの島から送られて来た映画みたいなもんだ。」

続いて、エッチソンが、お頭ブラックに聞きました。

「 どうして送られているんでっか?
 受信している装置も見えないし・・・?」
「 それは、いい質問だ!
 わしは、こいつを分析してだな・・・。」
「 それで、それで・・・?」
「 それは、だな。」

お頭ブラックは、右手を上に挙げて、子分たちに説明しました。

「 空気の、この辺りから、こっちにこう行って、直角にこう来ると、こうなっ
 て、ここに反射して、こうなるんだ!」

お頭ブラックは、空中で右手を振り回し、最終的にはシミコ婆さんを指差していました。
 エッチソンが、お頭ブラックに聞きました。

「 あの、さっぱり分からんのでっけど・・・?」

お頭ブラックは答えました。

「 実は、わしも分からん!」

子分たちは、こけました。




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