なんじゃ殿様が言いました。
「 ホント、もう、ブラックの相手はしてられないや。
僕、道端に置いておいたH1号を拾ってくるね。」
なんじゃ殿様は、クルッと向きを変えてH1号を拾いに行きました。
エッチソンが、お頭ブラックに言いました。
「 お頭、お頭、分かったふりは、止めておくれなはれ・・・。」
「 アハハハハ、これはだな。
お前たちが、こいつを幽霊だと思うとビビるだろ。
だから、ビビら無いように幽霊じゃないと説明してやったのだ。」
「 う~ん、分かったような、分からないような・・・・。」
まあ、よろしおま。
それで、こいつは、どうしてここに居るんでっか?」
「 うん、それはだな。
何かのトラブルでここに居るようなんだ。」
「 う~ん、ますます分かりまへんなァ・・・?」
そのとき、シミコ婆さんが口を開きました。
「 何を、ゴチャゴチャ言うとるんじゃ!」
子分たちは、驚きました。
「 わっ、喋った、喋った!」
お頭ブラックが右手を挙げて子分たちに言いました。
「 この喋れると言うことを説明するとだな。
空気の、この辺りから、こっちにこう行って、直角にこう来ると・・・・・。」
「 お頭、お頭、それ、さっきやりましたで・・・。」
「 アハハハハ、もう一回やると、もっと受けるかと思ったんだが・・・。
まあ、とにかく、こいつは喋るんだ。」
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