大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

なんじゃもんじゃ物語230

2007-11-24 19:49:27 | _2-19 港への道
なんじゃ殿様が言いました。

「 ホント、もう、ブラックの相手はしてられないや。
 僕、道端に置いておいたH1号を拾ってくるね。」

なんじゃ殿様は、クルッと向きを変えてH1号を拾いに行きました。
エッチソンが、お頭ブラックに言いました。

「 お頭、お頭、分かったふりは、止めておくれなはれ・・・。」
「 アハハハハ、これはだな。
 お前たちが、こいつを幽霊だと思うとビビるだろ。
 だから、ビビら無いように幽霊じゃないと説明してやったのだ。」
「 う~ん、分かったような、分からないような・・・・。」
 まあ、よろしおま。
 それで、こいつは、どうしてここに居るんでっか?」
「 うん、それはだな。
 何かのトラブルでここに居るようなんだ。」
「 う~ん、ますます分かりまへんなァ・・・?」

そのとき、シミコ婆さんが口を開きました。

「 何を、ゴチャゴチャ言うとるんじゃ!」

子分たちは、驚きました。

「 わっ、喋った、喋った!」

お頭ブラックが右手を挙げて子分たちに言いました。

「 この喋れると言うことを説明するとだな。
 空気の、この辺りから、こっちにこう行って、直角にこう来ると・・・・・。」
「 お頭、お頭、それ、さっきやりましたで・・・。」
「 アハハハハ、もう一回やると、もっと受けるかと思ったんだが・・・。
 まあ、とにかく、こいつは喋るんだ。」



☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------