大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道257

2009-09-26 19:19:59 | E,霧の狐道
 俺の疑問を他所に龍平の話は続いている。

「 そやろ・・・・。
 ホンマ、あれ無かったらヤバかったかも知れんわ。
  お、あ・・・、わい、いいこと思い付いた!
 昨日、考えながら寝てしまったんやけど・・・。
 わい、ちょっと行って来るわ。
 また、後でな。」
「 おい、龍平、何処に行くんだ?」
「 ハハハ、あと、あと!」
「 おい、待てよ!」

龍平は俺を残して談話室を飛び出して行った。
 俺は、龍平が出て行ったドアが、ゆっくり閉まりつつあるのを見ていた。

“ あいつ、一体、何処に行ったんだろう?
 それに吉沢って・・・・?
 ・・・・・・・・・・・。”

ドアはす~っと隙間を埋め、ぴったり閉まった。
談話室は俺一人になった。

“ とにかく、由紀ちゃんのお守り、無くさないようにしなくっちゃ。”

俺は疑問と疑問を持ったまま、取り敢えず手に持ったお守りをポケットに仕舞った。





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