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日々の恐怖 7月25日 ステキな金縛り(2)

2020-07-25 10:12:46 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 7月25日 ステキな金縛り(2)




 ここからは、実家に逃げ帰ってからの記録だ。
結果、7日目で退去した。
 時間は未確認だが、寝ていると金縛りで意識が起きる。
目を閉じてるはずなのに見える。
 視野の下から顔が出てきた。
閉じてる目には、その姿を逸らす方法は無かった。
 多分若いであろう女性だった。
目は無い。
口を開け近づいてきた。
 俺は、

” 噛まれる。”

と思った。
 が、耳元で、

「 なんで殺した。」

そう聞こえた。
 言葉に出せない俺は心の中で、

” 俺じゃない、俺じゃない!”

と叫びながら気を失った。
 朝、目覚めて荷物をまとめて退去した。
不動産屋からは自殺だと聞いていた。
 退去後すぐ電話し、確認したがやはり自殺だと言われた。
退去の事を伝えると鼻で笑われた。
 馬鹿な俺は、その足で警察に行った。
俺は、

“ 他殺じゃないか・・・・?”

と思ったからだ。
警察で、一部始終を話した。
 話を聞いてくれた警察官が笑いをこらえた表情で、

「 ご協力ありがとうございます。」

と言った。
以前の俺を見ているようだった。
 友人に、

「 ほ~~ら、言わんこっちゃない!」

と言われた。
 俺は賃貸料と信念を失った。

“ 悔しい・・・。”

後日談は、まだ無い。










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