大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

日々の恐怖 2月7日 黒電話(1)

2021-02-07 10:30:30 | B,日々の恐怖



 日々の恐怖 2月7日 黒電話(1)



 昭和初期の頃、世田谷の旧家の話です。
家柄は官僚の家系のエリート。
住んでいたのは家族5人、祖父+主人+妻+子供2人だった。
 そして、その旧家には黒電話があった。
ある日、その黒電話にいたずら電話が頻繁にくるようになった。
当時、娘二人はもうすでに嫁いでいて、家には祖父、主人、妻の三人の状態になっていた。
すこし時期が過ぎて、家が寝静まる夜中に何十回も鳴るようになった。
 内容は、当初は無言電話だった。
そのうち主人は、いたずら電話が掛かってくるとコードを外して床に置き、それ以上掛かってくる事を拒んだ。
 そんなことを繰り返しているうち、ある日、また、いつものように電話が掛かってきた。
主人は受話器をとり、また無言電話だろうと思ってコードを外そうかと思ったとき、何か受話器からぼそぼそ話す声が聞こえることに気が付いた。

” これは・・・・・。”

と思い、主人が受話器に耳を近付け様子を窺った。
また無言に戻っている。
それが数日続いた。








童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------