一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

好景気?

2007-03-08 | よしなしごと
よく、タクシーの運転手さんに聞くとわかる、などと言われ、私もそのクチなんですが、私が聞く範囲では「そんなこたぁねえな」という方が多いようです。
先日乗った車の運転手さんは、規制緩和で車両が増えた割には水揚げが減らないのだから、タクシー業界以外は景気はいいんじゃない?と冷静な分析をしていました。


大学の非常勤講師をしている知人の話では、4,5年前の就職が厳しかったときに比べると、学生の真剣さが如実に低下しているそうです。
学生が現金だ、というよりは10年前くらいからの企業の採用の絞込みと非正規雇用へのシフトを目の当たりにすれば、逆に需給関係が好転したら当然の反応なのかもしれませんね。

採用難といえば、風俗店も厳しいようです。(参照 風俗店の店長のブログは(あたりはずれは大きいですが)なかなか文才のある人がいます。)

司法修習を終えても弁護士は就職難のようですが(参照)、みすず監査法人に勤めている知人の会計士は、移籍先が決まったそうです(部門ごと移るらしいです)。


結局、高度成長期やバブル期のように、みんなが一律に景気がよくなるというわけでなく、景気拡大といっても成長率は高くないので、業界や業種ごとに需給関係を反映するようになっているということですね。

これはこれで健全で、逆に景気を長続きさせている原因なのではないかと思います。

こうなるとすぐ「格差社会」という話になってしまいそうですが、それは人材の流動性をどう確保するかとか社会のセーフティーネットの問題ですよね。


「格差社会」が出たついでに。
就職難についても、非正規労働者とか偽装請負(これは確かに問題ではあるのですが)についてはマスコミも舌鋒鋭いのですが、弁護士の就職難についてはちょっと興味本位の報道のようにも思えます。

「格差社会」を報じる背景にも、「やっかみ」のトーンが見え隠れしているところが気になります。

今朝のニュースなんかもそう。
東大病院の医師を痴漢容疑で逮捕(朝日新聞)
普通の会社員が逮捕されても「会社員」としか報道されませんが「東大病院の医師」というのは痴漢行為とは関係ない(電車内での行為のようなので)と思うのですが(プライバシーとの関係はどうなんでしょう)。個人の開業医だったら「医師」としか報道されなそうです。
こんなとこにも「やっかみ社会」の片鱗がうかがえるかと。
コメント (2)
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