辻一郎(東北大学大学院医学系研究科教授)の「アクティブ・エイジングの勧め」からのメモ。
辻氏は1998年に国民健康保険中央会が全国すべての市町村から推薦された80代前半の健康老人への詳細な聞き取り調査の結果を「健康老人十二ヶ条」にまとめています。
1 食事は一日三回規則正しく
2 よくかんで食べる
3 野菜、果物など食物繊維をよくとる
4 お茶をよく飲む
5 煙草は吸わない
6 かかりつけの医師をもっている
7 自立心が強い
8 気分転換の活動をしている
9 新聞をよく読む
10 テレビをよく見る
11 外出することが多い
12 就寝、起床時刻が規則的
ただ、昨今の健康ブームは「健康のための健康」になっているのでは、と指摘しています。調査からの教えは「健康になるために○○したからではなく、○○したから健康になった」ということだ、と指摘します。
健康それ自体が目的となるのではなく、健康とは「老いを楽しむ」資源であり手段なのである。
確かに、いやなことを我慢してやってまで長生きしても仕方ないですよね。
(といいつつ毎日酒を飲むことを正当化するw)
ちなみに、アメリカの研究者の試算によると、ウォーキングにかけた時間とウォーキングで延びる寿命はほぼ同じだそうです。