一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『プラダを着た悪魔』

2007-08-09 | キネマ
※ネタバレ注意

メリル・ストリープは何をやらせても巧いな、という小品です。
ファッション業界の華やかさがモチーフになっているので、そのへんが映画としての見どころでもあるのですが、ジャーナリストを目指す主人公の女性の自分探し(死語?)の話です。

誰もが憧れるファッション誌の編集部に特に興味もなく就職することにいなったジャーナリスト志望の主人公が、メリル・ストリープ演じる編集長の厳しい要求に応えて信頼を勝ち取った一方で私生活が崩壊し・・・そして最後は自分に目覚める、といってしまえばそれだけなんですが、華やかな業界の内情とテンポが速くかつ安心して見られる展開なので結構楽しめます。
(僕自身ファッションに大した興味もなく、主人公の着任当初同様「ドルチェ・アンド・ガッバーナ」のスペルがわからない-紙袋を持っている人を見て読み方がわからなかった-というレベルなので、どうも素っ気無い書き方になってしまいますね。)


でまあ、主人公は最後は鬼編集長の元から去り、ボーイフレンドとよりを戻して希望通りニューヨークの新聞社の編集部に就職します。
一方ボーフレンドはボストンのなんとかいう(有名らしい)レストランの副料理長にめでたく就職が決まります(自分のことは"sous-chef"なんて言っといて彼女の働く同じフランス生まれの"prêt-à-porter"の業界を嫌うってぇのも変な話ですが)。
そうすると遠距離恋愛になっちゃうし、新聞の編集部も残業とか不規則な仕事でそうし、根本の問題は何も解決していないんですよね。

私生活との葛藤を抱えながら仕事をしていくというのは、結局鬼編集長の人生と同じなわけで、これがキャリアウーマン(死後?)の永遠の課題、というのが見かけハッピーエンドの裏の含意なのかもしれませんし、何で女性だけが仕事と私生活の両立を厳しく求められなきゃいけないんだ、というあたりはフェミニストからの突っ込まれ所かもしれません。









コメント
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