東京国際映画祭。私が行った2日目。
台湾映画の「風の中の家族」を観ました。
1949年、中国大陸で国共内戦が続くなか、国民党軍の3人の兵士、ション、シュンズ、ファンは中国北部から南下。途中で出会った孤児の少年を連れて台湾へ渡る。あばら家で暮らしはじめた4人は、混乱する世相のなかで苦闘しながらも徐々に台湾社会に根を下ろし、同時に少年も成長していく。やがて3人は大陸に残してきた家族や故郷のことを思い出すようになるが…。(映画祭公式HPより 抜粋)
ワン・トン監督作品。
大陸から台湾へ渡ってきて、苦労に苦労を重ねながらの台湾での暮らし。
子供の成長、血のつながらない家族の絆。
うれしかったことも悲しかったこと、辛かったことも淡々と描かれていきます。
ほんと、劇的なシーンをそら、とみせるような映画じゃなくて静かに語ってくるお話でした。
上映後のQ&Aで、「モデルになった家族はいるのか」という質問が出ましたが、監督曰く「モデルはいないがこういった人は当時いっぱいいた」というようなこと、そしてこの国の歴史を若い世代に伝えていきたいとをおっしゃっていました。
トニー・ヤンはじめ若手の俳優さんが何人も出演してくれたことをとても素晴らしいことともおっしゃってました。