散歩していると道端でよく見かけるヨモギ。
ヨモギの入ったお餅はあまり硬くならず、香りも良くて、子供の頃ヨモギのおはぎが大好きでした。
道端のヨモギを摘んで帰って、ヨモギのおはぎ作ってみようかな、と思いつつも大体犬のマーキング場所っぽいところに生えているので躊躇してしまう。
以前働いていた職場に印象的な方がおりました。
私が異動して間もなくのこと、朝出勤するといきなり
「ねえマチルダさん、デジカメのお祓いってどこでできるかしら?」
「え、え?それは一体どういう意味で…???」
「海で息子の写真撮ったんだけど、なんか手が写ってたのよ。海で事故死した子どもの手かしら。お祓いしようと思って」
「えっ!?」
……想像を超えたお問い合わせに何もいえませんでした。
その後彼女に
「マチルダさん、〇〇堂知ってる?あんこがとっても美味しいんだけどね、草大福が特に美味しいのよ〜。」
と教えてもらい行ってみました。
上品で懐かしい感じの甘さのあんこによもぎのいい匂いがして、とても美味しかったのです。翌日彼女に
「〇〇堂の草大福美味しかったです〜」
と伝えると
「でしょ、でしょ?ヨモギがいいのよね。でもあの店でお菓子買うと毎回毎回決まって『仏壇のお供物ですか?』って聞かれるのよ〜。なんでかしら?」
と仰ってました。
そんなわけで道端のヨモギを見るとフト思い出す、不思議な元同僚の思い出でした。
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