くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

つかず、離れず。

2013-09-09 | 日記

腕時計が電池切れのため 帯屋町の時計店へいきました。
自転車を押して歩いていると 正面から若いカップルが腕を
組んでこちらに来ます。

2人ともスラリと背が高く 組まれた腕も当然のことに長く
まるでカズラが絡んだようにも見え 短い腕ではできません。

写真を撮るわけにいかず 以前撮った恋人同士が掛けた鍵に
なりました。

いい時代になりました。
我々の若いころは 人前で腕を組んだり 手をつないだりは
照れくさくてできず する若者もおりませんでした。

今 初老となった2人が手をつなぎ歩くと 人さまの目には
「 あらっ  ご主人目が悪いのかしら 」
と映るにちがいない。

 

家に帰ると翌9月9日が新聞休刊日のため ズシリと厚い
朝刊に 斎藤茂太さんの講話集発売 と大きな記事があり
ました。

数年前 けっこう長生きののち没した斎藤茂太さんは 本人
よりも 父斎藤茂吉さんの長崎港を詠んだ歌が 昔の教科書
に載っており 私の世代は父上を先に知ることになりました。

  朝あけて船より鳴れる太笛の
            こだまは長しなみよろふ山

この 『モタさんの楽ラク人生術』 と題された講話集の見出し
紹介として

●つかず、 離れず、 干渉せず、 夫婦円満のコツ

と赤字で紹介文が載っており それを見たトンボが
「 うちは理想的な家庭じゃね 」  と言います。

夫婦でなくとも 友人との付き合いでも つかず、離れず云々
は理想的な付き合い方 と私は考えます。

何十年も続く友人との関係は まさにこの付き合い方となり
月一の飲み会 月一の旅行の友  となっており 連絡事項
の変更がない限り 次の会まで音沙汰なしとなります。

日常の どうということもない長電話 べたべたとつるみ長話など
することを苦手とする私は 周りは自然と同じ傾向の友人ばかり
となっており 類は友を呼んでおります。

男の付き合い方 に近いかも知れません。

その男らしい友から 珍しくtelが入り もしかしてメンバーのだれか
親御さんの不幸でも?  と出ると

「 すまんけんど 今月の定例会を一週間早うしてくれん? 」
との連絡で
「 ええよ 」  と答える私
「 サンキュー~! 」  ガチャン  と彼女のtelは切れました。
 

              
              
 



                           

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