くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

曼珠沙華。

2013-09-14 | 日記

♪赤い花なら曼珠沙華 阿蘭陀屋敷に雨が降る
濡れて泣いてる じゃがたらお春♪

朝五台山から帰ったトンボが 曼珠沙華が咲いたぞ
と言うので山へいってみました。

木洩れ日の中に イヌタデと共に曼珠沙華が咲いて
おりました。

『長崎物語』 は若い日の父の好きな歌で いつもフンフンと
口ずさんでおりました。

この歌には哀れな お春の物語があることを最近知りました。

江戸時代初期 長崎の地でイタリア人の父と日本人の母の間
に誕生したお春は 曼珠沙華が乱れ咲くオランダ坂の豪邸で
裕福な暮らしをしておりました。

お春が15歳になったとき 幕府の政策の キリシタン弾圧に
より混血児は  じゃがたら(ジャカルタ)に追放となります。

追放された子ども達は じゃがたらから 切々と望郷の手紙を
祖国日本に送りますが 幕府の規制は動きません。

お春はついに遊女にまで身を落とし 日本に帰りたくとも帰れ
ないままに 現地で72歳の生涯を閉じます。

という お春の望郷の歌でもあったようです。

桜前線といわれるように 日本列島南から北へ と花の移ろい
が普通ですが

曼珠沙華は不思議と お彼岸のころになると全国一斉に咲くね
とこれは現役時代に あちこちを出張で訪れた トンボが言って
おりました。

来週は早くも お彼岸の入りとなります。

 

五台山の萩は ちょっと盛りを過ぎました。
写真が少しピンボケになりましたね 残念です。
             

              



                

コメント (15)
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