ミョウガの出回る季節になりました。
この時季を待ちかねて さっそく産直市へ行きます。
ミョウガを出荷している農家が言うには 今年は日照り続きで
生育が悪く収穫量も少ないし 小粒でねぇ とのことです。

きれいに洗いサッと湯をくぐらせ 熱いままを市販のらっきょう酢に
漬けたら 翌朝は食べられます。
決して主役になれないものの 名わき役は存在感を発揮し 第一に
このルビー色がなんとも美しい。

ところが 好き嫌いがないはずのトンボは食べません。
なんでも 子どものころから母親に
「 ミョウガを食べたら 物覚えが悪うなる 」 と教えられたらしい。
ということは ミョウガが食卓に上ることはなかったね と思いきや
子どもには禁じておいて 両親はパクパク食べていた とのこと。
そりゃまた えらい理不尽な話なれど 大人になって食べても物覚え
は変わらん ということになるのかな?
まあまあと勧めても 「 母ちゃんの遺言じゃき 」 とかたくなに
母の教えを守る孝行息子は 3年後には70歳をむかえます。
先に朝食を終え 朝刊に目を通す孝行息子は まだひとしきり
ミョウガをぱくついておる妻に向かい
「 あんたも食べん方がええとちがう? 洋裁をよう覚えんようになるよ 」
と心配してくれ 妻は妻で
「 ミョウガを食べんとその頭なら 食べて育ったら オオゴトじゃったね 」
とこれは言わずに 心の声です。
こうして 平凡な1日が始まることになります。