2-3日前のニュースに おもしろいものがありました。
琉球大学農学部教授の研究発表によると 働きアリは
働かずに産卵ばかりしているアリに比べると 早死にする
という主旨のものです。
『働きアリは 働かないアリの分まで 巣の外に出て労働
するため 過労死し生存率が下がる』
そうで これは人間社会でも同じ傾向にある とのこと。
働かないアリ(怠け者)は 働きアリ(勤労者)の労働にただ乗り
して生きており 個々が社会の目標よりも 自分の目標を優先
することで社会が作れなくなっている これを
『公共財のジレンマ』 と呼ぶそうですが
難しいことはさておき 現在は働かず 怠けアリになっておる
自分は はて? と考えてみます。
若いときは働きました。
過労死するほどの働き ではありませんでしたがね。
雇い主から もう来るに及ばす と定年という名のお墨付き
をもらってからは毎日遊び暮らしている と言っても過言では
なく 日々ふらふらしております。
社会の目標よりも自分の目標を優先 とのくだりは考えて
みれば ま 自分のしたいことを優先しているわけですが
それでも社会の決まりは守り 納税もしておりますっ!
と怠けアリの反論 と言うか 言いわけであります。
働きアリのように 日夜たゆまなく働く という生活は今まで
もしておらず 仕事を持っていたときから なんらかの楽しみ
を見つけて暮らしてきた という感覚はあります。
イソップ童話の アリとキリギリス はだれでも知っている話で
夏の暑い中 せっせと働くアリを見ながら 木陰でキリギリスは
歌を唄って暮らしておりました。
木枯らし舞う寒い冬になり 暑い夏に集めたごちそうを アリは
ストーブの部屋で ぬくぬくと食べております。
一方 貯えのないキリギリスは 寒さとひもじさで瀕死の状態と
なり‥‥と 怠け者をいましめる童話となっております。
働きアリのように 大きな財産は作れなくとも 明日食べる
お米の心配をするほどには困窮しておらず という今の状態に
まぁ‥‥ おおむね満足しております。
残り少なくなった脳で考えるに いつの世も働きアリはもちろん
必要でありますが 今は怠けアリになったわが身も かつては
少々の働きで社会に貢献した時代もあり 引退して老後の体を
休めている と理解してくださればとても嬉しいことです。
なお この研究では 産卵ばかりして働かなかった怠けアリ
の産んだ子どもは 親と同じく働かず に育つらしく それでも
怠けアリだけでは産卵できず との研究発表でありました。