子どものころ 『母をたずねて三千里』 という物語をくり返し読み
イアリアからアルゼンチンへ 出稼ぎにいったまま音信不通となった
母をたずねて 三千里を旅した マルコ少年の健気さに涙したものです。
母をたずねて の旅よりだいぶん短いものの マルコのように
船にも乗らず 馬車にも揺られず の徒歩だけで 福岡→仙台までの
約1,400㎞を 11日かけて歩き帰った との若者の記事には驚きました。
25歳の男性会社員は 福岡の路上で追いはぎにあい ケイタイ
と財布を盗られ クツの中に隠し持った2,000円で 道の駅等で
買った食料品でつなぎながら 1日120㎞を歩いた とのことです。
家族が 連絡が取れなくなった息子の 捜索願を出した数日後に
真っ黒に日焼けし 歩いて帰ってきた本人を見て 母親は泣いて
喜んだとのことです。
ここ数日の悪天候 まだまだ暑い炎天下で 気候が良いときの
ハイキングやピクニックとはちがい 野宿をしながらの11日間は
若者とはいえ つらい道のりになったことでしょう。
しかし 凡人が思うに 被害にあった最初の福岡で なぜに警察や
交番に届けなかったのか という疑問や 警察がいやなら隠し持つ
2,000円で仙台の家族に連絡したら? という不思議もあります。
疑問や不思議はともかく 25歳の若者だからできたことで ごろんと
寝ころび うつらうつらと TVのゴルフ中継をながめているわが夫は
「 オレらあ 下関へ着くまでに もう死んじゅうろうね 」
とのことでありました。